呼吸器疾患

人間が生きる上で呼吸は欠かせない重要な動作です。
空気中から酸素を体に取り込み、二酸化炭素を排出するために交換する肺では、胸郭を動かし、胸腔の内圧が変化することにより膨らんだり縮ませたりしています。
胸郭は肋骨や胸骨、脊髄から構成されており、外からは見えにくいですが、それぞれ関節があり、手や足と同じように動いています。
呼吸に関わる身体の部分のどこかに障害があらわれるとガス交換の機能が低下してしまうのです。
そうすると少しの運動でも息切れして動けなくなるなどの症状が出てきます。
気管支に生じる疾患には、慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支ぜんそく、肺に生じる疾患には肺炎、肺結核、肺気腫、間質性肺炎、さらには肺がんも含まれます。
大切なのは、リハビリによって正しい呼吸法を習得することです。
呼吸器疾患のある方は、気道が細く塞がりやすく呼吸が浅くなる傾向があります。
正しく呼吸できればたんを吐いて空気の通りをよくすることも上達します。
さらにウォーキングを行うことで、全身の筋肉を鍛えて心肺機能を高めて息切れなどの症状を改善することも可能です。
足腰の筋肉を鍛えることは心肺機能を改善するにはとても効果的なのです。
また、呼吸器疾患を持っている方は胸部の筋肉がかたくなってしまう傾向があるので、ストレッチを行うと胸郭と横隔膜の動きをよくしてくれるため、呼吸の改善を促すことができ、大きな呼吸ができるようになります。