脳出血とは

脳出血とは

何らかの原因により脳の動脈が破れ、脳の中に出血を起こす病気を脳出血と呼びます。
血管から流れ出た血液が「血腫」という血の塊となり、脳に直接ダメージを与えたり、血腫の肥大化や血液の流れが悪くなり、脳がむくんでくることにより、頭蓋骨内の圧が高まってしまい、脳内の神経細胞を圧迫することで障害が起き、脳機能に様々な障害が生じてきます。
脳内にどのくらいの量の血液が流れ出たかにより症状はそれぞれ異なります。

脳出血原因の多くは「高血圧性脳出血」によるものです。
高血圧と動脈硬化が起こる50歳代から発症することが多いです。
脳の中をつらぬく細い動脈が高い血圧にさらされることで弱くなっていった結果、血管が破れて起こるものと考えられています。
脳の血管は表面を太い動脈が走り、内部へは細い動脈が枝分かれして走っています。
高血圧による血管の変化はこの細い動脈に起こりやすく、高血圧性脳出血は脳の中心部分に起こることが多いのです。
この細い動脈は、手足を動かす神経の近くを流れていることから、頭痛と、どちらかの手足の動きが悪くなるという症状が出現することが多くなります。
厳格な血圧コントロールが出血の増大を防ぐことにつながります。

また、「脳動静脈奇形」という脳の血管の生まれつきの病気もあり、若い方に起きる脳出血の病気の原因だとも言われています。
さらに高齢者に限ると脳アミロイド血管症と呼ばれる血管の疾患も脳出血を引き起こすことがあります。
これは、アミロイドというタンパク質が脳内に蓄積されることにより繰り返し脳出血を起こすことに繋がって引き起こるものです。
他には、動脈瘤などの血管の異常、脳腫瘍、肝臓疾患などが原因となることもあります。
血液をサラサラにする目的の抗凝固薬も、過剰に投与されると脳出血のリスクがあるので注意が必要です。