脳出血の再発

脳出血は、手術で血液を取り除けば終わりではありません。
一度破れてしまった血管壁は脆くなっており、裂け目ができてまた血管が破裂することも起こりうるのです。
重要なのは起きてしまった症状・障害をいかに軽くするか、そして高血圧を防ぐことが一番の予防につながります。
血液の圧迫で脳にできた傷は一生残ってしまいます。
基本的に一度死んでしまった脳細胞は生き返ることがありません。
そのため、症状をなるべく軽くして、生活をうまく送れるようにリハビリを行う必要があります。
立ち上がりや歩行の訓練を行う運動療法、食事や家事などの訓練を行う作業療法など一人ひとりに適切な訓練を組み合わせて行っていくことが大切です。
障害が起きた身体の機能は通常に比べると年齢による衰え以上に強く衰えがでてしまいます。
ですが、動かしにくいからといって使わないままでいると身体の機能はどんどん衰えてしまうので、無理のない範囲で意識的に動かすことが重要になってきます。
「訓練だ」と思うと辛く苦しいこともあり、なかなか続かないことも多いですが、手芸や盆栽、スポーツなど趣味に絡めてリハビリを行っても構いません。
継続することが大切ですので、家族様や仲間と共に楽しく続けることをおすすめします。
また、塩分の取りすぎや過度な飲酒、喫煙、肥満、ストレスなどに気をつけ、生活習慣の見直しを行うことをも重要です。
定期的な健康診断、適度な運動の取り入れなどを行い、健康を気遣うだけでなく、血圧計測を記録を日常に取り入れるなどして、自身の血圧を把握することもおすすめします。
血圧管理がきちんと出来ていれば、「少し高い時は塩分を控えよう」「異常値なのですぐに相談しよう」など出血を事前に防ぐこともできるのです。