N様(20歳代 / 男性) 対麻痺・歩行障害
2020.10.05
氏名 | N様 |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 20歳代 |
主病名 | 脊髄損傷 |
障害名 | 対麻痺、歩行障害 |
発症からの期間 | 約1年 |
ご利用頻度 | 週1回 |
ご利用コース | 16回コース |
目標
- 装具を外して好きな靴で歩きたい。
- スポーツが出来るようになりたい。
質問1.発症前はどのような生活をされていましたか。
当たり前の生活
今回の発症前は病気を繰り返す事はあっても、普段の生活や仕事に影響はほとんどなく、趣味であるバスケットボールやゴルフも行っており、友人と飲みに行ったり、遊びに行ったりと“どこにでもいる20歳代男性”として充実した生活を送っていました。
医療従事者として病院に勤務
職業が作業療法士であり、今までは自分がリハビリテーションを提供する側の立場でした。職場では、入院患者様のリハビリテーションを行っており、その方の今後の人生の一端を担う責任感を感じながら、自宅退院など目標をクリアした際に一緒に喜び合うなど達成感や充実感を感じながら働くことが出来ていました。
職場の先輩として
後輩が多くいる職場なので知識や技術面の指導も行っており、“楽しさ”や“やりがい”を感じていました。
質問2.発症してからは生活のどのような点で苦労されましたか。(入院中の状況含め)
入院中は1日3時間リハビリテーション
回復期病院では1日最大3時間のリハビリテーションを行っていましたが、自分の中では物足りず自主トレーニングも毎日行っていました。
職業柄、自分自身の予後についてはある程度分かっていましたが、やはり期待していた部分も多くあり、とにかく“がむしゃら”になっていました。
医師からは歩けないかもしれないと言われましたが、退院時には室内は伝い歩きが装具なしでできるようになり、屋外は一本杖と装具を使用することで歩けるようになりました。
対麻痺なのですが、不幸中の幸いで右足はある程度動くため車の運転も行えました。
退院後の生活の中では、信号が青のうちに渡りきることが出来ないこともあり、とても苦労しました。長い距離を歩くと左足の痙攣も出現し、うまく歩けないことにイライラすることも多くありました。
質問3.なぜ当施設でリハビリをしようと思いましたか。
「もっと良くなる!!」
まだまだ自分の中では良くなると感じており、外来は必ず行うと考えていました。
しかし、自分の中で“どの外来が良いか”などは全くわからない状態でした。
病院退院1か月前頃にこちらの施設で働く療法士に出会いました。入院後半からお世話になり、自分の中で一番求めていた身体が良くなる実感を与えてくれました。
この施設を選んだ一番の理由としてはその方がいらっしゃるからです。
質問4.当施設での体験リハビリを受けていただいて、お身体やお気持ちにどのような変化を感じましたか。
前向きになれた
自宅での歩行の安定性や屋外を歩く時のスピードも向上し、以前より信号を渡る時の恐怖心はなくなりました。
現在の目標としては装具を外した状態での歩行獲得を目指しています。装具を着用していると好きな靴が履けないんです。
こちらでリハビリを行うようになり、好きな靴を履いて外出できるかもしれないといった希望や前向きな気持ちが出てきました。
自分をさらに奮い立たせるためにも自分の好きな靴を買い、部屋で眺めながら履いて遊びに行く姿を思い描いています。
質問5.今までの病院でのリハビリと比べると違いはいかがですか。
具体的な目標を共有
自分と療法士の2人で目標を共有しながら進めていけるので、前向きに取り組めることがとても良いです。
入院中も目標の共有はしていたのですが、自分の思い描いた目標ではないこともあり、悩むことも多くありました。
質問6.当施設をどのような方に紹介したいですか。
少しでも変わりたい
自分と同じように「まだまだよくなる!」と考えている方。
長期間経過されており諦めかけている方
6か月以降経過すると良くならないと聞くこともありますが、そんなことは絶対にないと思っています。
自分が良くなる、良くなりたいと思えば必ず結果はついてくると思います。そのように思っている方、全てに紹介したいと思います。